取材にて高野山方面へ行ってまいりました。
山深い、更に奥の集落にて、たいへん明るい老夫婦を訪ねて。よく笑い、よくしゃべる。「こんなとこやし、声も大きいないと、見つけてもらえんやろ」と自虐ネタの素敵な農家さん。実に心和むひとときでした。そこらを一緒に歩きながら、山林の木々の皮があちこち剥がれたり、土は掘り起こされている様子に「この辺はよう、鹿も猪もでるんよ、みな、ほれ、こんなんしよる」。「鹿やら猪やらは、この辺では食べないんですか?」と尋ねると「ワシ、あんまりあの手の肉は苦手」と。「えー美味しいのに!」と言ったら、「やろか。持って帰れ」と猪の冷凍ブロックを下さった!ありがたい!
という訳にて帰って早速、八丁味噌と田舎味噌を合わせてこっくり出汁を作り、気分は山賊鍋?牛蒡のささがきやもやしや人参などのどっさりお野菜と共に鍋にしました。
ここの所、夜はなんだか寒いですものね。ものっすごく旨かった!そう言えば「またいつでもいらっしゃい」って、言われたなあ。ほんと、また逢って、美味しく食べたよって、伝えたいなあ。