「秋の天ぷら」
しかし風が強い。高野川上流域の轟が激しい。
家に籠って高カロリーを摂取するのにはなんとも言い訳のたつような天気。
歳をとって最近ちょっとランク上のものを食べるようになった我が猫らは、飼い主同様、食べ物に関して一層貪欲になってご飯のたび足下でおねだりするけれど、本日の献立は君らには、あげられないんだよと念押しする。それでも諦めないのは、天つゆに加えた「いしる(魚醤)」のせいだと思う。これを加えた出汁の匂いは、彼等にはたまらんらしい。すまんね。
鹿児島の「地酒」という、甘くて味醂のような酒と共に仕立てたちょっと濃いめの天つゆ。または抹茶塩の応酬にて、秋の味覚、と言っても庶民な素材で天ぷらを。衣はビールで伸ばしてサクサクに、油には米油を使ったので、とても軽やかな感じになった。
が、しかしどんだけ食べても胃もたれしない天ぷらも、考えものだな。
・伏見の長唐辛子
・京丹後のはたけしめじ
・わかさぎ
・大葉
・山科なす
・さつまいものかき揚げ