「写真講座、受講者募集のお知らせ」
9月24日の日曜日。
関西大学千里山キャンパスにて昼1時より、公益社団法人・大阪府建築士会主催&大阪府ヘリテージマネージャーによる企画で、写真講座を行います。
今回は写真表現の道具として、今やコンデジをみごとに市場の片隅に追いやったスマホカメラ(!)
主に建築や街歩き写真を情報発信する必要のある人、あるいはそうした被写体をこよなく愛する人に向けた講座です。
建築を学ぶ学生さんらを中心に、昨今は皆さん、一眼じゃ無く、コンデジですら無く、スマホで写真を撮ることが多いので、と、お題を頂戴しました。
「悪条件の中でも誰もが失敗なく、そして素早く写真として美しく仕上げる事の出来る」という、誕生からの課題だった、約200年の写真術の歴史。その極み、と言って過言では無いスマホカメラ。しかしこれまでの開発と消費の歴史と大きく異なるのは、今まさにその性能やスペックの優位性における競争は各メーカーで激化しているにも関わらず、加えて写真(あるいは動画)をこれまでで最大限に重要視していながらも、ユーザーの側は実際のところ、その性能を捉えて、道具としてのカメラのどの機種を選ぶか、という選択が見極められていないという不思議な現象にあります。そして、今や押せば撮れてしまって後付け加工も安易が故に、根本的な絵作りの追求もおざなりになりがちです。
そこで、今回の講座では、このスマホカメラの特徴と秘めたる性能やスペックを紐解きながら、長所や短所を押さえつ、そもそものカメラや写真術について、触れてゆこうと思っています。スマホとアプリで可愛く写真How to、みたいなお茶濁しはしません。ガチンコ写真塾です。ので、広い意味ではスマホに限らず、と言うことにもなりますね。
便利で難解では無くなったカメラの時代を迎え、写真や写真術は誰かの特別なもので無くなり、また記録する、という根本概念を飛び越えて、自己表現、誰かに見せる、共感を生む、対話を促進するという、コミュニケーションツールとなりました。しかしこのような時代を迎えて尚課題として残るのは、その写真1枚は何のために、誰のために、何を伝えたいか、という撮る側の意思が曖昧になる事で、まだまだ、個人や被写体自体に興味のある仲間内だけの記録の箱に閉じ込められている観もあります。
この、今や技術や知識が無くとも撮れるはずの写真に、しかしながら安易に迎合する事なく、一層の訴求力を持たせるにはどうすれば良いかをテーマに、講座を進めてゆきたいと思っています。
。。。と、ここまで随分凄そうな講座内容っぽく装ってみましたが、あくまで自分のおしりを叩いてます(苦笑)。
ほんの数年前に作った資料ももう、写真表現のニーズが刻々と変化していて使えないので全面リニューアルしました。今回は被写体テーマも確定しているので、構図の基本概念も中軸としています。
そして参加募集も、学生さんは極めてお安くワンコイン、聞けば会員の方以外の一般参加もOK!(要予約、添付資料参照)との事だそうですので、ここに告知いたします。ぜひ、応援に来てください(違う)、写真表現にお困りの方、ご参加おまちしております!