今日は、以前ポートレイトを撮らせて頂いたご縁で、エフゲニー・ザラフィアンツ氏のピアノソロコンサートへ。
一人総合芸術とでも表現すべきか。。。海を見たり、森を見たり、風を感じたり光と陰に魅入ったり、思いつく限りの全て、ありとあらゆる地球上の美しいものを見て感じるだけでは決してその表現幅にはたどり着けないだろう音に涙が出た。
自分の写真に、絶望的な孤独と苦悩の果ての気高さ、氏が纏われている複雑な様が表現出来たのか、という自問自答は追い追いするとして。
今回、旧知の友人による調律のピアノにもその仕事に想いを馳せて。
ただただ。本当に素晴らしかったです。
同日、奇しくも会場近くにある母校では、女学校時代から存在し、いつしか経年劣化以上にボロボロになったピアノが校舎改築記念に合わせて修復され、復活コンサートが(恐らく華々しく)開かれたらしい。
ちなみに、今回のザラフィアンツ氏のコンサートをオーガナイズされたのはこの女学校にかつて在籍され、校舎保存運動の際には、我が非力を陰日なたとなりお支えくださり、また大変お世話になった方である。
同じメーカーによるピアノ。かたや記憶の片隅に。かたや眼前に。
しかし、楽器は人が魂を込めて向き合う事で初めて命となる。
これから私も前を向いて、私自身と戦って昇華せねば。