京都府は福知山市にやって来ました。
おんなじ京都とは言え、お隣の兵庫県の方からの方が断然近い福知山市。思えば、通りすがっても立ち寄ったのは初めてかもしれない。
大河ドラマ「麒麟が来る」の、明智光秀が開いた城下町にて、福知山城が街のアイコンです。
ちなみに、千原兄弟の故郷も福知山です。
そして。福知山の大江町というところには、かの有名な酒呑童子にまつわる鬼伝説があるそうな。ああ!と言うか、大江町って福知山なのね!!!
自分の中で、リンクしてない事が多過ぎる。京都。地元なのにね。
写真は、散策出来なかったのでお土産のみ購入した、その名も「鬼饅頭」。新治製菓舗さんの、なんと直径10センチ、重さ500g弱の粒餡の薄皮饅頭です。この箱いっぱいにどどーんと一個。酔っ払いのお父さんが千鳥足でぶら下げて帰ってくるようなパッケージが個人的ツボです。で、この御饅頭。あんこがほんと、劇的に美味しい!!!お腹パンパン、一人で一つは到底無理なくらい大きいけれど、大味じゃあない、ほんとに手作りの粒感も絶妙の餡子の旨さ。これ、買いに行くだけのために福知山再訪したい。。。
ちなみに、薄皮饅頭仲間の、吹雪饅頭が由来のお名前にてうちの新たなアイコン、生後3ヶ月半の「吹雪」くんと大きさを比べてみました。
うん。わかりづらいか。笑
大江町の鬼伝説にまつわる楽しい記事を見かけましたので、外部リンクを貼っておきますね。
https://morinokyoto.jp/awakes/theme01/
そして丹波と言えば、黒豆。そして栗。
そして超高級栗菓子のお店、「足立音衛門」さんの本店があります。
お店は大正時代の京都府指定文化財で、福知山の治水の歴史を語る建物でもあります。店構えの屋敷の裏手、高台には洋館や屋敷などがあります。
ここでは本店だけで売ってる、栗のタルトを買いました。甘いもん祭り。笑。
足立音衛門さんの公式サイトはこちら。
https://www.otoemon.com
お菓子情報の他に、建物の由来などもちゃんと書かれてますよ。
本当の目的。un birthday coffeeさんへ。
今回、本当に訪れたかったのは、福知山市内にある「un birthday coffee」さん。
多分、昭和4、50年代くらいの微妙な古さのテナントビルを、すごく良い感じに塩系男子にリノベされたカフェ。お隣は地続きでこれまたおしゃれなアウトドア用品を売ってる雑貨屋さん。
一見、大人同士でないと居づらいかなあ。。。という雰囲気なのに、良い具合に小さい子供たちも楽しめる空間で、なんでこんなオープンな、みんなに優しい空気感が醸せてるのかなあと思いきや、店主さんの前職は保育士さん、だったんだとか。
ご自身のまだ小さい子供さんを抱っこしながらコーヒー淹れてるパパ姿には、あんまり子育てに協力的じゃないお父さんも、ダメだ俺って良い感じで反省するきっかけになるかも(笑)。
で、ずいぶん話がそれましたが、このカフェで専門学校の元教え子がコラボして移動絵本の販売をやるからって言うので、ちょっとこそっと駆けつけてみました。
写真は、エスプレッソをトニックで割ったもの。こんな相性いいのか!美味しい!
un birthday coffeeさんのインスタはこちら。
https://www.instagram.com/unbirthday_coffee/?hl=ja
ルノーのカングーの内部を本棚にリノベして、観音扉のハッチバックを開くともう小さな本屋さん。
今年の春に、企画・販売とメインは嫁が、下支えのDIYは旦那が、と、始めたのが移動本屋さん。ちなみに夫婦共、同じ写真専門学校時の元教え子です。そして二人には、中学生を筆頭に3人の女の子が居ます。
夫婦とその子供たちの名前の頭文字をとって、「mamimumemo book book」と言う店名にて、家族で暮らす旦那の実家には併設の絵本や児童書の小さな図書館にして不定期で開放、カングーではイベントや店舗とのコラボで移動の販売を行っています。
大人も子供も楽しめる、子供たちは絵本に夢中になってくれて、その間、解放されたお母さんたちはおしゃべりに夢中になれる、ひとときの柔らかい時間を運んでくれます。こういうツボって、子育てやってるからこそ分かる、ならではアイデアかも知れませんね。
彼らの取り組みが、地元紙「丹波新聞」の一面になったのが、Yahooニュースにもリンクされてたので以下。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c3673c9d7ced5a9bb25d510d7626c1a6ec1eba32
あんまり嬉しいので、送ってもらった新聞は書斎のボードに貼って親戚気分です(笑)。
自慢ついでに、この記事にちょこっと出てくる恩師っていうのは私(笑)。恩師キャラじゃ無いけども。そんなん記者さんに話してくれたんか。
新聞記事読んで、家で一人でオイオイ泣きました。
是非、また皆さんの街のどこかでこのカングー見かけたら、ご贔屓に。
そして子供も交わるようなイベントがどこかでありましたら是非お声がけを。
mamimumemo book book のインスタはこちら。
https://www.instagram.com/mamimumemo_bookbook/
今回はこちらのカフェで、夏休みのイベントという触れ込みかな?絵本3つと、それぞれの物語にインスパイアされたお菓子を、嫁のお友達のお菓子作家さんhibi no kurashiさんが作って、これらを販売する、と言うものです。
一番右の絵本は、いつも仕事でお世話になっているディレクターさんの奥様で、イラストレーターの落合久恵さんが今年出版された「だから、さみしくない」と言う作品。あんまり素敵な作品だったので、元教え子が移動本屋さんと小さな図書館をやるんです、って言ったら、落合さんが蔵書に、と贈って下さって、それを喜んでくれた彼らが、またその本をこうしてイベントに取り上げてくれたりしています。
なんて素敵なイベント。なんて嬉しい連鎖。
しかし小さい頃って、絵本を読んで、その絵本に食べ物(特にお菓子!)が出てくると、無性に食べたくなった経験って、ありませんか?ぐりとぐらのパンケーキとか、食べたくて食べたくて仕方なかったなあ。。。
それが本当に絵本から飛び出して来て、美味しいお菓子が食べられるなんて!
と、言う皆さんの経験がものを言わせたのか、お昼を過ぎた頃には絵本共々完売していましたよ。
当日は、教え子が嫁いだ先の地元で、子供たちを介して仲良しになった素敵なお友達もたくさん下支えして下さって、みんな楽しそうで、お客さんや子供たちも喜んでいて、そう言う姿の数々を見ていたら、「ああ、あんな背のチイちゃい子が、あんな人見知りやった子が、今やたくましく3人の子供の母親か。こんなでっかいカングー運転してどこでも出かけて行くんか。。。ほんでまあ、こんなたくさん良いお友達に囲まれて。。。」と、感慨ひとしおでした。
自分も楽しみながら、自分の子以外のみんなも、周りの子も周りの大人も楽しませるなんて、すごい。一体誰に似たんやら。。。と振り返れば、嫁の地元、京都の綾部のお父さんたちも、すごい人やったなあと思い返す。
京都府の綾部というところには、時々氾濫を繰り返す由良川という大きな川があって、その中洲では毎年の7月終わりに地元の一大イベントの花火大会があります。と、言っても巷の大きなスポンサーの入る花火大会に比べるととってもローカルなんですが、その分地元の人たちが、川の土手で寝転がったりして頭の上に上がる花火を存分に堪能出来るんです。
私も以前は毎年のように、綾部の花火大会には呼んでもらって、世代の異なる教え子もあれやこれやと連れて行きました。行くと嫁の実家の、田舎の広い軒先は、大大バーベキュー大会です。お父さんは、知り合いの居酒屋からビアサーバーやジョッキやらを大量に借りて来て、自分たち家族どころか、誰彼構わず歩いてる人垣根なしでみんな手招いて振る舞います。私もビアジョッキを手渡されて、エンドレス飲み会です。
大人も子供も、みんな楽しんで楽しんで、それを眺めてお父さんもめちゃくちゃ酔っ払って嬉しそうでした。いろいろ、親ならではの本音とか聞いたりね。。。
でも。あれをみんなが楽しめるのも、大風呂敷を広げるお父さんのおかげ、だけじゃあなく、準備も後片付けも、座敷に布団いっぱい敷いてくれるのも、翌朝二日酔いに朝ごはんをしっかり用意して食べさせてくれるのも、ニコニコ穏やかな、お母さんと、おばあちゃんのお陰だったな。。。
そういうの。みんなみんな、子供らはちゃんと見て育つんですよね。で、良い連鎖を繰り返す。
今年はそんな素敵な花火大会も、つまらぬ流行り物の病のせいで中止となりましたが、ポッと出の流行り物なんかで、長年積み重ねて繋がって来た人の優しさとか、喜びとか、思いやりとか、立ち振る舞いなんか、根こそぎ消せる訳じゃあ無いんです。
こんな大変な時世になっても、自分が動くことで、自分だけじゃなく、誰かも幸せになるって事は、必ず続けられる。
また、必ず復活する。
しかし思い起こせばたった7年という、私の写真専門学校での講師時代。言ってもゼミのような少人数で、全部で100人にも満たない学生たちとの交流の年月でしたが、それにしても、卒業生の卒業後カメラマン率の低さよ(笑)。それでも、なんでかやたらに自営業というか、フリーランスで面白いことやってる子の率の高さったら不思議。把握してるだけでも、カリスマ主婦インスタグラマーに、雑貨屋さん経営に、ビンテージの洋服扱ってる子に、ハンドメイド雑貨売ってる子に、中古レコード屋に。。。と、自分で起業して、商いやってる子があれこれ居る。みんな、どっか古いテナントビルでも占拠してみんなで店やったら、結構面白いやろうなあと妄想する。それに、言ってもみんな、写真の心得はあるから、SNSでの発信時の写真がやたら全員いい感じ。最大限、この強みをこの時代に活かしては居る。
そんな、可能性を秘めてた子達の面白さを、当時どれだけ把握して、持ち上げて、盛り上げることが出来たかと言ったら全然で、申し訳なかったなあと心で詫びるばかり。
でも、みんなそれぞれの立場や環境の中で、いろんな友達とか仲間とかと出会って、大事に人生生きてくれてるのを知れて、私は幸せです。
これからも、若手に恥じない大人で居られるよう、ちゃんと頑張って生きたいなと思ってます。
そんなこと思わせてくれて、ありがとう!
と、言う事で、福知山城を眺める長屋の素敵な昭和な路地を最後に。今日はこれまで。