4月が瞬く間に終わりました。
レギュラー仕事月間及びスポット仕事を併用して、6月真ん中頃までかかりそうな取材ものを、ライターさんと、中国からやってきた新入社員さんとで今まさに回っています。道中はもっぱら、異文化交流です。
取材先では3年、4年ぶりにお会いする方々ばかりで、コロナがもたらした(もちろん自分を含めた)試練の時間が、人の心に体に顔に、シワや陰りをいかに与えたかをファインダーを通して見ています。どこへ行っても、皆さんまるで久しぶりに会えた古い友達のように優しいです。ああ、お互い無事にお会い出来ましたね!みたいな。言葉にはしませんが、そんな感覚の毎日です。
昨日のことは忘れたみたいに、京都はとんでもなく人で溢れるようになりました。どこの国にいるのか分からなくなるくらい、色んな国の人たちがやって来ています。車窓の風景のように時が流れ過ぎるので、自分の中でフィードバックも必死(苦笑)。前を向きすぎてあっという間に過ぎ去った桜の光景も、春の新緑も。春ならではの食材を噛みしめる幸福も。
結局、だいたいなんでも無理からブッこむのがやっと、時間と言うのはやっぱり止められるなんてことは出来ないのを痛感します。忘れたい事もいっしょくたに。美味しかったな。楽しかったな。幸せだったな。そんな気持ちすらハラハラ消えてしまう。そうこうしている内に、見忘れた事、聞くべきもの、知るべきもの、足を運ぶべきものも逃してる始末。ヤバいよな。これって良いこととは言えないな。
と、言うことでせめて備忘録。
そんな毎日なので無駄な抵抗ですが、取材前の道すがら、機材にまみれて竹の子を今季は3回も買いました。画像の現像処理しながらアク抜きも勿論3回。合計20本分(笑)。
写真1枚目は、竹の子パスタのアーリオオーリオ。ベースにシジミの出汁、アクセントにドライトマトを加えています。とても上手くいった。
写真2枚目は、おツレのお姉ちゃんから送って来た金沢は清香室町さんの「金澤文鳥」と言うお菓子。
大好きな加賀棒茶味の羊羹で、アクセントにナッツが入ってます。
口に含んだ瞬間からほうじ茶の風味がふわっと広がり、普段そんな羊羹好きでは無い者も虜にする絶妙な味わい。
パッケージの文鳥姿もめちゃくちゃ可愛く、ほんとつくづく、金沢のお菓子は見た目よし、味良しで秀逸さこの上無いなと感動します。
写真3枚目は、3月に鹿児島入り熊本出張の際に見つけた、本坊商店さんの、紫芋を使ったリキュール。
カテゴリーは果実酒との表記ですが、お芋さんの甘味をうまい具合に酸味と合わせて、赤紫蘇ジュースのような、クランベリージュースとウォッカのカクテル「ケープ・コッダー」のような、そんな味わいでめちゃくちゃ飲みやすくて美味しいです。
細かいとこ。流すんじゃなくちゃんと根っこから感動して生きていたいと思う今日この頃です。