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念願の子供写真教室開催!

 

 ずっとずっと、人生でやりたいことリストの常に上位だった、子供向け写真ワークショップ。

 親のカメラ保有条件がバラバラだった(一眼、コンデジ、携帯)時代を経て、また私の中でも、煮詰まってなかった講義内容もようやく見えたのもあって、ようやく!実現の一歩を踏み出すことが出来ました!!!

 

 何故子供向けの写真ワークショップがやりたかったのかを一言で言うなら「子供の目線に何が見えてるか、どんな写真を撮るんだろう」というのが本気で見てみたかった(勉強してみたかった)。そして、スマホ&SNSの存在に主役を張りながらも一方で瞬間の消費があまりに加速する「写真」というもの、ひいては本来かけがえのない今、あるいは瞬間であるべき写真というものに対して、1枚の写真を撮る時に心を込める大事さ、と言うものが薄らいでいく一方の懸念や危機感に溢れる中を、今一度、自分にも、そしてこれから将来を見つめる子供たちにも「今目の前にあることの大事さ」みたいなものを伝えたい!という考えがまとまってきたからです。

 

 ワークショップの内容は、「撮るときにこんな工夫(工作的なものやテクニック)をしてみたら?」というものでなく、あえて「写真というものの概念」に絞ってみることにしました。難しいかな?という、大人目線の子供への忖度はナシです。

 

 写真術というものが生まれて約200年。元は絵画のトレースのために生まれたものが、カメラやフィルム(デジタルへと昇華)の技術の進歩を今日まで加速させたのは「見たものを像に残したい」「(被写体を)見たこともない誰かに見せたい」「(個々の思いなり、公的な情報なりを)写真で共有したい」という、願望の賜物でした。つまり写真というのは、遠い昔からそれを誰かに見せるためのコミュニケーションツールとして、歩んできた歴史と言えるはずです。

 

 そんな歴史を背景に、もう今や当たり前過ぎて1枚の写真の存在が軽んじられてる所を今一度、「1枚の写真には、それを見る人、見られる人(被写体)、見せる人(写真家)というものがあるんだよ」という視点(立場)があることを念頭にして、「あなたならどんな写真が見たいですか?」「あなたならどんな写真が撮りたいですか?」「あなたが撮られるなら、どんなふうに撮って欲しいですか(あるいは撮られたくないですか)」という質問を投げてみて、それぞれ、小学校2年生から中学1年生の参加した子供たちに付箋で書かせてみました。そして描いてもらった付箋の思いの、どの立場に寄せていくか、という写真を改めて撮影してもらいました。

 それから、最終、プリントしてみんなでそれぞれの写真への投票と感想を書いてもらいました。

 

 そしたらまあ。。。。!

 震えるような写真を撮る子たち!普段からスマホで撮影するのに慣れている現代っ子であるだけじゃない、すんごい名作劇場な写真を撮って見せてくれたんです。。。そして、それぞれの写真への感想も読み取り能力が見事だった!!!

 (著作権や肖像権があるので、この場で見せられないのがとても残念で申し訳ないです)

 

 本当に感動しました。

 

 今回は、被写体を「人物」というカテゴリーにしてみましたが、これ、たとえば「自分の暮らす地域の故郷自慢」的な街歩きワークショップも組めたりするなと思っています。

 あまりに大人数だと時間的な関係でみんなの写真を拾えなくなるから難しいけど、小規模な子供グループとか、少子高齢化、過疎地域の子供たちへ向かって、これからもできたら良いなと思っています。

 もしも、「うちの近所の子供たち集めるからやって!」みたいなお声がけなどありましたら是非ご相談ください。なんだかんだで親御さんも一緒に参加してもらって、子供たちを通して、大人も色々目から鱗なワークショップになると思います。

 

 最後に。

 今回、子供向けワークショップを実現開催させてくれた、兵庫県丹波市氷上にある「mamimumemo book book」。

 地域の子供たちのサードプレイスを作ることを目的に作られたライブラリーカフェなんですが、こちらを開業し、切り盛りしているのはかつて私が写真専門学校の講師時代の教え子夫婦です。彼らにはなーんにも当時、写真のこと、教えられなかったけれど、こうして貴重な機会と場を与えてくれた事に心から感謝。そして、過疎化が進む地域の中で、たくさんの夢づくりや未来づくりをしている彼らには、心から誇らしく、そして尊敬の念を抱きつつ。

 

 ほんとにありがとう!(追伸ーカレーめちゃくちゃ美味しかった!)

 https://www.instagram.com/mamimumemo_bookbook/

谷口菜穂子写真事務所
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