明治41年(1908年)。
明治五大監獄の一つにして唯一原型を保ち、平成29年(2017年)3月まで、現役刑務所としての機能を果たした日本最古の刑務所「旧奈良監獄」。明治政府が監獄の近代化をアピールすべく建設し、昭和21年からは奈良少年刑務所として使われ、同29年からは職業訓練施設も開設し、再犯防止と社会復帰を後押しすべく、細やかな矯正教育でも知られた。
平成26年には地元住民らによる建物の保存を願う会が発足され、設計者の孫でジャズピアニストの山下洋輔さんが会長に就任。保存運動の成果によってその歴史的価値が認められ、平成29年に重要文化財に指定後、刑務所としての歴史を終えた。
今後は建物を生かしてホテルなどの施設に再生される、最後の見学会。その記録。
(撮影日・平成30年11月25日)