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宮古島マンゴーの三段活用。

毎年恒例のマンゴーが、沖縄宮古島から届いた。

学生の頃に訪れた宮古島に魅せられ、ここで暮らしたいと強く願って自力で実現させた、写真専門学校の元教え子。島の人と結婚してそこで子供二人と一緒に、旦那さんのお兄さんの家業をこの時期になるとヘルプしている。

ちょっと傷ありのマンゴーということでとても格安なのだが、正直見た目の遜色はまるで無い。爽やかな甘みでとても美味しい。

 

産地は違うが、先日、テレビで香川の蘭農家さんが始めたというマンゴー栽培の様子が映っていた。一つ一つの実はネットがかけられ、樹熟されて枝から落下するのをキャッチする。実の下には白い紙皿が敷かれていて、これはどうしても実の下の方に太陽の光が行き渡らず熟し方にムラが出来るから、白紙皿をレフ板がわりに光を返しているのだ。夜な夜な、「嫁さんと(ネットと皿の仕込みの)内職してるんです」と微笑まれた農家さんがとても素敵に見えた。
これだけ手間のかけられた果物。昨今、ヘタすると何につけ「日本すごいよね」エピソードで食傷気味だけど、日本の農家さんの栽培にかける工夫と努力には、心からのエールと、そして感謝をしたいと思う。こういうお話を知れば、何故そのものの値段はこうあるのか、という認識にも繋がるし、何より、心込められたものはやっぱり美味しい!という感覚にも繋がる。

さて。

毎年、届いたマンゴーはそのままで食べるのが勿論いいと決まっているけれど、下手の横好きとしては更に手を加えてマンゴーの美味しさを探求したくなる。

そこで今年は、近頃巷でよく出会うマンゴーかき氷に挑戦してみた。

1層目にはマンゴーの果肉とオレンジジュース、牛乳、蜂蜜と少々の柚子果汁をジェラートにすべく、冷凍庫で凍らせてはかき混ぜるの繰り返しを数回。2層目には凍らせたマンゴーをそのままフルーツフローズン機で絞り出し。3層目には冷やしたマンゴーの角切りと、その上から練乳をたらり。素材そのままの風味、別素材と一緒に凍らせてシャリ感を加えたもの、ひんやりペースト状、と、三種の異なる食感。

食べてなくなる時間からすれば全く割に合わない、これまでで一番手間なマンゴーメニュー。でもそのぶんだけ、美味しい。。。

 

おまけ画像。

去年も無事に発芽したマンゴー。土に植え替えて順調に育っていたのに、ある日全ての葉を1匹の虫に丸々食べられてしまったのが悔しくて、今年も再挑戦で種をさやから取り出して発芽中。面白いことにマンゴーの種って個体差が激しく、さやから取り出しても貧弱な種、ぷりぷりの種と、外から見ても全くわからない。ともあれ、いつか宮古島マンゴーの京都マンゴー化計画中。

 

そして。。。マンゴー梱包材を被せられたマンゴー猫。ごめんよ、うちのにいちゃん猫のやたろう君。

 

マンゴー三段活用。これにて終了。


さらに。おまけ(苦笑)。

昨晩、帰ったらミニトマトの苗が折れていて、随分雨に当たって重みで折れたかな。。。と思っていたら、今しがた、犯人特定。
昨年に引き続き、ほんとにたった今!お猿さんが庭にやってきました。
今日はいそいそと、赤く熟したトマトと、壁に密生してきた「琉球朝顔」の花を摘んで、ムシャムシャと。
トマト以外にも、お花なんかも食べるんですね。。。口いっぱいに朝顔を頬張って、器用にお隣さんの壁をよじ登り、去ってゆきました。

と。琉球つながりにて。無理やり?

谷口菜穂子写真事務所
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